2022年1月、厳冬期の北横岳に日の出を見に行きました!
友達と登山に行くことは決めていたものの、直前になっても行き先を決めていませんでした。天気を見て行き先を決めることにしたのですが、行き先候補は3つ。
- 伯耆大山(鳥取)
- 荒島岳(福井)
- 北横岳(長野)
滋賀から日帰りで行って帰って来ることができ、それほど難易度が高くない山の中からこの3つに絞りました。そして、肝心の天気は・・・
【日本海側の山は雲がかかりやすく晴れづらい。八ヶ岳エリアは昼までは晴れる】
この結果、今回の登山は「北横岳にナイトハイクで登る」ことにしました。
さあ、ナイトハイクだ!
前日の夜に出発し、午前2時に北横岳ロープウェイの駐車場に到着。そこから1時間ほど仮眠をし、準備をして3時半に出発。今回は登り始める時間が夜中なのでロープウェイは使えません。下から登っていくことになります。
駐車場からロープウェイの山頂駅までは約1時間半。アイゼンを使わずとも登れる安全なルートになっていますが、途中スキーコースを横切る場所があるため日中時間は通らない方がいいでしょう。(そもそもロープウェイを使える日中時間にわざわざ歩いて下から登る人なんていないと思いますが…)
山頂駅から北横岳の山頂までは約1時間。途中北横岳ヒュッテがあり、ここで宿泊して朝日を山頂から見るのもいいプランですね。(北横岳ヒュッテから山頂までは10分ほどです。)
6時過ぎに山頂に到着!日の出までの時間、撮影場所を探しながらカメラの準備をしていきます。
真冬の八ヶ岳、澄んだ空気と景色の美しさは圧巻です!そして寒さも圧巻。とんでもなく風が強いことも相まってこれまでに経験したことのないような寒さでした。
遠くに見える蓼科山に朝日が差し込む。美しいモルゲンロートです。
ただ、貴重な朝の写真はこれで最後になってしまいました。というのも、あまりの寒さにカメラのバッテリーが落ちてしまい、バッテリーを交換するもののたった一度シャッターを切っただけで落ちてしまいます。どうやらカメラの本体が冷えすぎていくらバッテリーを交換しても機能しなくなっているようです。
「せっかくここまで来たのに…」と思いながら泣く泣くスマホでの撮影に切り替えました。
北横岳の山頂は北峰と南峰の2つあります。先に南峰を通り、北峰へと向かいます。南峰から北峰までは緩やかな道を10分歩くだけで到着するため北峰登頂は容易だが、非常に風が強かったため行くのが一苦労。
さあ、下山!強風なのは山頂だけなのですが、風が強すぎて長時間居座っていると体が凍えてしまうのでやることをやったらさっさと下山。厳冬期の八ヶ岳の朝は本当に厳しいものです。
北横岳は山頂直前までこのような樹林帯になっており、強風に耐えられなければこの樹林帯で風をやり過ごすこともできます。この時、日が昇ってまだ30分ほどの時間帯だったのですが、柔らかい陽の光が樹林帯に当たってとても幻想的な風景となっていました。
ここ、いい撮影ポイント!
山頂からすぐ降りたところの北横岳ヒュッテの前にベンチがあるため、そこで朝食をとることに。この日はどん兵衛の肉うどんにしたのですが、-10℃を下回っていると5分待っている間に結構冷めちゃいますね。雪山で何を食べるのか、もう少し見直したほうがいいのかもしれません。
ナイトハイクをすると登り途中に景色が全く見えない反面、下山の時に初めて周りの景色を見ることができます。これが普段の数倍感動するんです!特に、大きな雪原が見渡せるこのポイントは一押しです!
せっかく来たし、別の山にも
北横岳ヒュッテから山頂ロープウェイまでは45分ほど。このままロープウェイで下山すればそのまま今回の登山は終了なのですが、この時まだ8時。登山を終えるにはまだ早いなぁ…ということですぐ近くにある「縞枯山」という山にも登ってみることにしました。
山頂駅の分岐点を程なく進んでいくと縞枯山荘が見えてきました。この山域は夏山でも訪れたことがなく、全然詳しくなかったので縞枯山荘のことも全く知らず…。もう少しこの山域のこと詳しくなろう。
縞枯山の展望台までの道のりは急登そのもの。雪山だからかもしれないのですが、とにかく直登していくものだから半端ない斜度の登山道になっています。
登っている最中はかなりハードなのですが、登り切ると待っているのは一面の絶景!この景色を見たら疲れも一気に吹き飛びます。
天気も良く、素晴らしい八ヶ岳ブルーを見ることができました!
どうして「八ヶ岳ブルー」と言われているのか気になって少し調べてみたところ、八ヶ岳の北斜面で水分を落とした乾いた空気が流れる南麓ならではの抜けるような青色の空が広がることが由来だそうです。
ネオオリエンタルリゾート八ヶ岳高原スタッフブログより【公式】AMBIENT 八ヶ岳コテージ | セラヴィリゾート泉郷(いずみごう)AMBIENT八ヶ岳コテージは山梨県北杜市にある、東京ドーム21個分の広大な別荘地にある日本最大級の貸別荘リゾートです。プライベート感満載の一戸建てコテージで別荘オーナー気分を味わえます。
縞枯山の奥には「茶臼山」という山もあり、そちらにも縦走することができるのですが、夜中の3時半から登っていたため流石に少し疲れが出てきました。十分満足したのでここらで引き返すことに。
縞枯山の展望台から約1時間、山頂駅まで無事に戻ってロープウェイを使って下山。終始景色を見ながらの登山となりました。
かなりエクストリーム登山となりましたが、狙っていた通りの絶景を見ることができて大満足の登山となりました。ただ、カメラのバッテリーが一番いいタイミングで落ちてしまったのはかなり痛手です。今までここまで寒い場所でカメラを構えたことがなかったので、これから寒冷地でのカメラのバッテリー対策は早急に考えなければいけません。
色々と勉強になった、そんな山行となりました。
【日程】 2022年1月16日 【山行】 3:20 北横岳ロープウェイ駐車場 5:00 山頂駅 5:50 北横岳ヒュッテ 6:10 北横岳山頂(南峰)→撮影 7:05 北横岳山頂(北峰) 7:35 北横岳ヒュッテ→朝食 9:00 縞枯山荘 9:40 縞枯山山頂 10:00 展望台 11:10 山頂駅