鳥取県にある中国地方最大の標高である伯耆大山。夏冬ともに日帰りで登ることのできる山です。伯耆大山は日本海が近いため、冬になるとかなりの積雪量となり、天候がなかなか安定しません。冬に晴れた大山を見られるのはかなり貴重となります。
そんな大山で日の出が見たいのです!
2021年に2度大山をナイトハイクで登って日の出を見に行ったのですが、残念ながら2度とも日の出を見ることは叶いませんでした。
上の写真は初めて大山に登った時。この時は連れていってもらったのですが、山頂の避難小屋で4時間ほど待ち続けた結果晴れ渡っていく大山を見ることができました。12本爪のアイゼンとピッケルを使う山はこの時初めてだったのですが、晴れた雪山がこんなにもキレイなのかと感動したことをよく覚えています。
しかし、今一番見たいのは大山での日の出。2022年3月、1年越しに日の出リベンジをすることにしました。
弾丸で夜中の鳥取へ
大山へ行こうと思うと、滋賀からだと高速道路を使っても5時間ほどかかります。その上仕事終わりに行くため出発はどうしても夜になってしまいます。ナイトハイクをするのに到着が夜中になってしまいますね。休める時間がほとんどありません…。
こういう時はレッドブルの力で翼を授かりましょう。車のスピードを上げると危ないので休憩を最低限にして登山開始時間に間に合うように向かいます。
登山開始の予定時刻は3時。この日の日の出時間が6時半ごろだったので、慌てず行っても十分間に合う時間に設定しました。安全第一ですからね。
登山口の駐車場に2時過ぎに到着し、少しだけ仮眠。その後準備をして3時にいざ出発です。
ナイトハイクで山頂の避難小屋へ
今回で3回目のナイトハイク。過去2回は連れていってもらったのですが、今回は平日だったこともありソロ登山。2度通ったことのある道だったのでルートは覚えていましたが、ソロで大山を登るのは初めてだったのでちょっとソワソワしながら登っていきます。
真っ暗だったので写真がありませんが、山頂の避難小屋に着いたのが5時過ぎ。日の出まではかなり時間がありましたが、避難小屋でゆっくりと撮影の準備をしていきます。大山は山頂に避難小屋があるのが本当にありがたいです。中は暗いし寒いですが…。
事前にじっくり天気予報を確認してきました。ヤマテン、Windy、SCWなどいろんなサイトを駆使して日の出時間に大山の山頂が晴れるであろうことを確かめました。3回目、しかも1年越しの大山なので気合の入り方が違います。さあ、準備をして避難小屋の外へ!果たして景色は見えるのでしょうか…?
3度目の正直となるか、2度あることは3度あるのか
はっきり見えている!今まで見たどの時よりも大山の剣ヶ峰がはっきりと見えています。滅多に晴れない大山が見事に晴れてくれました。
日の出の時間まではまだ時間があったのでどこからどうやって撮るかじっくりと考えることができました。過去の大山登山から1年経ちましたが、未だに山で構図を探すのは苦手です。それでも、苦手ながら自分なりに探していきます。
横で撮ったり縦で撮ったり。この日は風もほとんどなく厚手のダウンウェアを着ていたらじっとしていてもさほど寒くなかったのがありがたかったです。
6時半、ついに日の出を迎えました。この時を1年待ちました。ここまでスッキリと晴れるのは結構珍しいのではないでしょうか。
この冬最高の日の出を迎えることができました。
西側は美しいビーナスベルトが。平日でしたが、5人ほど日の出に合わせて大山に登ってきていたようです。人気の山なため休日になるとかなりの人で賑わうのですが、この日はとても静かな時間を過ごすことができました。平日登山の醍醐味ですね。
日の出を堪能した後は避難小屋で朝ごはん。この日はカップ麺の肉だしうどんにしました。避難小屋といえど、やはりカップ麺類は待ち時間の間にぬるくなってしまうので冬のご飯をいかにあったかく食べるかを考えていきたいものです。
こうして朝の9時、無事に下山することができました。実は下山を始めた直後に山頂にガスがかかり始め、あれよあれよという間に山頂は雲に覆われてしまいました。日の出時間の僅かな間だけ晴れてくれていたようです。日本海付近の山はホントに天気が難しいですね。
せっかくなので観光も
下山してそのまま直接帰るのはなんだか勿体無い気がしたので、鳥取砂丘に寄って帰ることにしました。ただ、ほとんど寝ずに登っていたもので下山してから眠気でなかなか進めません。
途中道の駅に寄った時にこんな看板を見つけました。鳥取県は星がよく見えるようです。大山の登山以外で鳥取県を訪れたことがないのですが、こんなに星が見えるスポットがたくさんあるのなら観光でも是非訪れたいですね。鳥取県にはゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげる記念館や名探偵コナンで有名な青山剛昌ふるさと館など有名な観光スポットがたくさんありますし…。
昼寝をしたり寄り道をしたりとずいぶん時間がかかりましたがようやく鳥取砂丘に到着しました。朝と違って辺りはすっかり曇ってしまいました。
鳥取砂丘、初めて来ましたがホントに辺り一面砂なんですね。とても新鮮な気分でした。
ここは平日にも関わらず結構人が来ていました。休日だと一体どれだけの人がいるんだろうか…。
まとめ
1年越し、3度目の伯耆大山登山でしたが、ようやく求めていた日の出を見ることができました。ただ、下山時の天候を考えるととても運が良かったんだろうなとも思います。
帰宅して写真を見返すとあまり納得がいかない写真がありました。また、この日行った時期は夜中に天の川が見られるのですが、どう頑張っても天の川の時間には間に合わず日の出の写真のみとなったんです。もっといろんな大山の写真を撮りたいのでまたここには登りに行くかも…?
【登山日】 2022年3月4日 【山行】 3:00 夏山登山口 4:20 六合目避難小屋 5:10 大山頂上避難小屋 〜準備、撮影〜 7:45 下山開始 8:05 六合目避難小屋 9:10 夏山登山口